愛&ハート218号

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グループホーム(全景)かがやき主任山本裕之地域移行について●地域移行について●愛の家の平成27年度事業計画にも掲げている〝地域移行の推進?について、その活動状況等を3回にわたりご紹介します。私たち障害福祉....

グループホーム(全景)かがやき主任山本裕之地域移行について●地域移行について●愛の家の平成27年度事業計画にも掲げている〝地域移行の推進?について、その活動状況等を3回にわたりご紹介します。私たち障害福祉サービス提供事業所にとって『支援の根拠』となるものがあります。障害者総合支援法の第一条の二(基本理念)です。条文の中には、〝共生する社会を実現するため、どこで誰と生活するかについての選択の機会を確保する?と書かれています。私たちは、愛の家に入所している人達が〝施設を出て、地域であたりまえに暮らすことができるように?との思いで日々支援を行なっています。そのため、私たちは〝地域での生活を体験する?ということが何よりも重要であると考えています。なぜなら、愛の家に入所している人は、基本的に月に一度自宅へ帰る以外、施設での生活が基本となっているため、地域での生活体験をすることは殆どありません。選択の機会を確保するためには、一度やニ度の体験だけではなく、計画的に継続して実施していく必要があります。継続した支援を実施していくことで、課題がみえてきたり、逆に強み(できること)がみえてきたりします。地域での生活体験を重ねていくことによって、受け入れ先のスタッフ・行政担当者・相談支援員等々、支えてくれる人がたくさんできてきます。それに伴い選択の幅も広がっていきます。それは本人にとって間違いなくプラスになります。言葉では表現できない方でも、態度や表情からどのように感じているかを読み取ることができます。その機会を本人がもち、周りのサポートも踏まえ自己決定を支援していくことこそが、地域移行支援です。「かがやき」では、25年度から今日まで8名の方が地域での生活(グループホーム)へと移行されました。施設を出て、地域での生活に移行するにあたり、保護者のみなさんは漠然とした不安があると思いますが、私たちは、保護者のみなさんの不安を取り除くための努力も怠りません。体験と懇談を重ね、最適な所へ移行となるわけですが、私たちは『地域』というものを『住み慣れた土地』というように考え、体験できる機会・場所を探し求めています。希望する地域にグループホーム等がない、あるいは見つからない場合には、近隣市町村になるかもしれませんが、あくまで『住み慣れた土地』ということを常に意識しています。一方、地域での生活を計画的に実現させていくためには、地域の相談支援事業所との関係が必要不可欠になります。相談支援事業所の相談員は、〝サービス等利用計画書?を作成します。計画書は、地域で障害福祉サービスを利用する(受給者証を発給する等)根拠となるものですので、十分ご理解いただきますようお願いします。愛の家グループホーム(支援員)グループホーム(居室)グループホーム(食卓)3回連続シリーズ12 2015年8月218号愛&ハート