愛&ハート219号

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就任挨拶この度、前南理事長の退任を受けて、新たに九月四日に全電通近畿社会福祉事業団理事長に就任しました橋本寿樹です。現NTT労組関西総支部の委員長・情報労連近畿ブロック協議会議長の職にありますが、先輩方....

就任挨拶この度、前南理事長の退任を受けて、新たに九月四日に全電通近畿社会福祉事業団理事長に就任しました橋本寿樹です。現NTT労組関西総支部の委員長・情報労連近畿ブロック協議会議長の職にありますが、先輩方から引き継いだ事業団を発展・継承するために全力で頑張る所存です。よろしくお願い申し上げます。事業団は昭和46年に設立した大阪府岬町にある知的障害者総合福祉施設「愛の家」、平成7年に開設した兵庫県神戸市の特別養護老人ホーム「あいハート須磨」の経営を中心に運営してきました。しかし、今後の施設を取り巻く環境や将来を展望すれば、現役組合員の減少に伴う寄付金の減少や政府の福祉政策の見直しによる報酬の大幅な収入減、そして、地方行政の財政逼迫化に伴う補助金カット等により、厳しい財政状況が想定されることから、この間、新たな収益事業が必要との観点で、理事会・評議員会で議論を行ってきました。その結果、新たな収益基盤として、今日までの「あいハート須磨」のノウハウを生かすことができる事業として、平成25年に介護付有料老人ホーム「あいハート離宮前」を開設しました。当初の計画より若干遅れましたが、現在は45室全てが満室となっています。この事業は将来的に事業団の経営安定化と発展(自立化)に寄与するものと考えています。平成27年度は、介護報酬のマイナス改定等により、各事業の予算はこれまでにないほど大変厳しい状況になっていますが、現場では現状のサービスを低下することなく、収支改善を実現する取り組みを進めています。そういった意味では、事業団・施設とも活動をバックアップして頂いている後援会の寄付金の他、個人や他団体からの寄付金が大きな支えになっています。また、日常的な施設の環境整備や運動会、夏祭り等のイベントへの情報労連・NTT労組グループ連絡会・退職者の会の皆さんや施設利用者の保護者会・家族会、地域の自冶会等、多くの皆さんのボランティアも施設運営の大きな力になっています。設立から44年が経過して、設立の趣旨や内容等を知らない組合員が増えている中で、改めてこの活動内容や重要性を訴え、後援会員の拡大や他組織への参加要請や呼びかけ等に努めることが私の使命と考えます。引き続き、施設と利用者が地域社会の一員として歩んでいけるよう取り組んでいきたいと思いますので、皆様方のご理解、ご協力をお願い致します。?事業の安定化に向けて?日頃は、愛の家の運営にご支援とご協力を賜り、誠にありがとうございます。このたび、愛の家の施設長に就任しました川口和寛でございます。昨年4月、生まれ育った淡輪の地に建つこの愛の家に副施設長としてスタートしてから1年半、前施設長の大西秀幸さんの元で、色々と学ばせていただきました。しかし、いつまでたっても「福祉の仕事は奥が深い」という印象は拭い切れておりませんが、とにかく職員には、「笑顔であいさつ、笑顔で支援」、そして「何より楽しく仕事をしましょう!」ということを機会ある毎に話しています。それは支援する職員が楽しくなければ、〝利用者さんもきっと楽しくない?からです。昨年入った職員が、「何で、みんな笑顔でできるんやろう」と言っていました。今ではその職員も、立派に「笑顔で支援」ができています。利用者さんの特性を理解し、信頼性を築いていくことで、うまく支援できるようになり、自然と笑顔に繋がっていったのかと思いますが、愛の家には、部門長・主任をはじめとして、支援については全く心配しなくてもいいくらいエキスパートな面々が揃っています。歴代施設長の皆様が育ててくれたおかげであると感謝しております。さてこの愛の家、毎年、地域のボランティアの皆様やNTT労働組合をはじめとする各種団体の皆様に多くのご支援をいただいております。昨年一年間では、総勢14百余名の皆様のご協力をいただきました。現在、福祉を取り巻く情勢が厳しくなり、人材確保が難しくなる中で、運動会等のイベントはもちろん、利用者さんとの外出や喫茶サロンの開催等、ほぼ毎月活動していただいております。そういった皆様のご協力により、愛の家は今年で開設44年を迎えることができました。施設の歴史の中でも、ボランティアの皆様に支えられた歴史は、計り知れない重みがあると思います。また、今年10月には〝地域に開かれた施設を目指す?という理念に則り〝岬町福祉避難所?として登録指定を受けました。社会貢献活動の一環でもありますが、災害時等において一般の避難所では対応できない特別な配慮を必要とする方を受け入れるといったもので、これは昨年度から取り組んでおり、前施設長の野望であったといっても過言ではありませんが、さらに私は、〝地域福祉の核?となることを目指したいと考えます。〝44年の歴史?と〝ボランティアさんの活動の歴史?の重みを背負って、着実に一歩一歩進んで行きたいと思います。今後とも皆様方のご指導とご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。愛の家施設長川口和寛理事長橋本寿樹?〝地域福祉の核?となる施設に?愛&ハート2015年11月219号9