愛&ハート221号

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地域移行について●地域移行について●シリーズ三回目となる今回は、「施設から出て、地域で〝あたりまえに?暮らすことができるよう経過施設的役割を果たします。」という愛の家の基本理念に沿った取り組みを紹介し....

地域移行について●地域移行について●シリーズ三回目となる今回は、「施設から出て、地域で〝あたりまえに?暮らすことができるよう経過施設的役割を果たします。」という愛の家の基本理念に沿った取り組みを紹介します。施設では、身の回りの事や自分で出来る事が増やせるように、日々の生活の中で意識しながら支援を行っています。例えば、食器洗いが得意な方には食器洗い、洗濯物干しが得意な方には洗濯物干しと、利用者さんの得意な分野から始め、徐々に出来る事を増やして行けるような支援を心掛けています。私たちは、支援するうえで特に大切にしていることがあります。それは「ありがとう」の気持ちを伝えることです。利用者さんには「ありがとう」が自然と言えるように色んな事に挑戦してもらっています。初回にも触れましたが、地域移行支援においては、〝地域(施設外)での生活を体験する?ということが重要と考え、繰り返し繰り返しグループホームの体験利用を行い、地域への生活に慣れていってもらいます。しかしながら、地域移行は実現したものの、受け入れ先の都合によりグループホームに入居することができず、住宅型有料老人ホームに入居となった方がいらっしゃいました。なかなか新しい環境に馴染むことが出来ず、受け入れ先からは「高齢者の方と生活を共有するのは困難な状況にある」と知らされ、生活する事の難しさを改めて実感したこともあります。受け入れ先からの依頼で、私たちは何度も担当者会議に参加し、愛の家での様子や日々の支援方法などの説明を行ないました。その後、相談支援事業所の相談員や行政等の協力により、無事、グループホームに入居することが決まりました。このようにまだまだ課題が沢山あり少し時間も要しますが、グループホームに移行された方々が、〝小人数の生活環境に慣れ、日々活き活きと作業所に通所されている?というような話を聞くと嬉しく感じ、まさに地域移行を行って良かったと思います。住み慣れた施設で生活している利用者さんや保護者のみなさんは、地域移行して慣れない環境で生活する事への不安や戸惑いもあるかと思います。私たちは、見学や体験を通しながら焦らずにゆっくり、そしてじっくりとその人がその人らしく安心して生活が出来ることを目標に、今後も一丸となって取り組んでいきますので、ご理解、ご協力よろしくお願い致します。愛の家3回連続シリーズ3かがやきリーダー南美鶴2 2016年2月221号愛&ハート