愛&ハート226号

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新年のごあいさつ平成29年 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 昨年は私たちの事業にも関連する多くの出来事がありました。4月1日に障碍者差別解消法が施行され障碍者に対....

新年のごあいさつ平成29年 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 昨年は私たちの事業にも関連する多くの出来事がありました。4月1日に障碍者差別解消法が施行され障碍者に対する差別の禁止等が規定されました。罰則規定がない、宣言法的な内容であるが「共生社会」に向けた第一歩と考えます。また、7月に開催されたリオ・パラリンピックにおける日本選手団の活躍に感動しました。 一方、7月26日に神奈川県相模原市の障碍者施設で、元職員により19人が殺戮されるという残虐で決して許せない事件がありました。また、夏の東北地方に襲来した台風により岩手県のグループホームの入居者9人が大雨による洪水で、避難が遅れ犠牲になるという、痛ましい事故もありました。これらのことは、私たちとして、他人事として捉えることなく、防犯・防災対策の充実や地域の皆さんとの情報共有や日頃の「きずき」やコミュニケーションの充実に努めることとします。 法人全体の上期の事業運営については、各施設とも概ね順調に推移をしています。しかし、下期に向けての課題は、いかに人材を確保するかです。福祉の現場では以前から人材不足が問題となっていましたが、ここにきて深刻さを増しています。特にあいハート須磨や離宮前では、求人広告を出しても全く反応がないという状態が続いています。このような中、事業団本部では関西の福祉専門学校等だけではなく、九州や四国にある学校にも足を運びアプローチをしています。転居を支援するために住宅手当も新設しました。また、介護知識がない新卒者等も募集しています。 団塊の世代が後期高齢者に達する2025年には、全国的に介護人材が約40万人不足するといわれています。法人としても更なる採用に向けた施策を強化していきますが、採用につながる情報等がありましたら、法人に一報をお願いします。 今年も法人の経営安定化と発展(自立化)、施設としての地域での役割果たすことを目的に取り組みを進めていくこととします。また、現役労組組合員や退職者の会の皆さんにより多く各施設に足を運んでいただくような企画(イベント)や情報発信に努めていくこととします。 日頃の感謝と、引き続きのご支援をお願い申し上げ年頭のご挨拶といたします。人材の確保と経営安定化に向けて理事長橋本 寿樹 新年あけましておめでとうございます。旧年中は、愛の家の事業運営に格別のご理解とご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。皆さまにおかれましては、幸多き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。 愛の家施設長就任から1年余りが過ぎ、4月のさくらまつりに始まり、12月には年間行事の締めくくりとなる餅つき大会まで、施設長として実施してきました。各行事においてはNTT労働組合をはじめとする多くのボランティアの皆さまにご支援とご協力をいただきました。心より感謝申し上げます。 これからも、直接支援に関わるスタッフだけではなく、事務や厨房も含め、全スタッフが一丸となり、利用者さんや地域の方々に楽しんで頂ける行事を実施していく所存です。本年もボランティアの方々のご協力を仰ぎながら、基本理念の一つである『地域に開かれ、地域の人たちとともに歩むことができる施設』をめざし尽力してまいります。一方、開かれた施設をめざす中で、利用者さんの安全を確保することが重要な課題となります。現状、ハード面におけるセキュリティは十分ではないため、防犯に対する施設整備等の強化に尽力してまいります。さらにハード面のみならず、昨年泉南警察署にご協力頂き実施した防犯訓練を踏まえ、本年は施設内で定期的な訓練を実施し、危機管理の徹底と事故防止の強化を図り、スタッフの防犯に対する意識向上と、安心・安全な施設運営に努めてまいります。 最後に、今年3月「きぼう」の児童7名が高等部卒業を迎え、愛の家を巣立ちます。児童たちの輝かしい未来に幸多かれと願うばかりですが、施設としては新たな児童の受け入れに向け、尽力しなければなりません。また成人部「かがやき」においては利用者さんの体力・健康面などを考え、年齢に応じた総合的なサービスの提供が必要となります。社会福祉法や制度の改正、利用者さんの多様なニーズに的確に対応するためには、時代の流れに応じたサービスの向上が必要となり、人材の確保と育成が重要な要素となります。本年も研修等によりスタッフの資質向上と、就労意欲の増進をめざし、心豊かに尊厳をもって支援ができるよう、より良い環境づくりに邁進してまいります。 本年も変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆さま方にとって健康で実り多き1年でありますよう心よりお祈り申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。時代のニーズに応じた福祉サービスの提供に向けて愛の家施設長川口 和寛2 2017 年1 月 226 号 愛&ハート