愛&ハート227号

愛&ハート227号 page 4/8

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概要:
  こんにちは、研修担当の岡田です。今回は、企業からの要望に対応した取り組みを紹介します。あいハート須磨では、平成24年より毎年、川崎重工業の本部青年部の中級研修として高齢者施設実習を受け入れています。....

  こんにちは、研修担当の岡田です。今回は、企業からの要望に対応した取り組みを紹介します。あいハート須磨では、平成24年より毎年、川崎重工業の本部青年部の中級研修として高齢者施設実習を受け入れています。実習に参加される皆さんは、新幹線の設計や造船関係の仕事をされている方達で、毎年40?500名の方が、近畿・四国等から参加されます。年代は、20?40代と幅広く、性別は女性が数名で、ほとんどが男性です。 研修の目的は、高齢者介護の現場に足を運び、触れ合う。また、職員に取り組みを聞くことを通して、両親等に介護が必要になった場合でも、あわてずに対応できるように、介護の基礎知識を身に付ける。さらに、知識だけでなく、高齢者をいたわる気持ちや奉仕の精神を養うことだそうです。 研修の最初は区民センターでの座学です。内容は、①介護保険制度(家族に介護が必要になったら)②高齢者の心理と特徴③車椅子の操作方法を90分で説明します。車椅子の説明では、積極的に車椅子に触って・乗り心地を体験。車椅子の値段や色について質問が飛びました。その後、区民センターから施設へ車椅子体験をしながら移動。建物内と違って、アスファルトの道の振動に座り心地の悪さを感じる方。わずかな段差に悪戦苦闘される方。早歩きのスピードで車椅子を押される事に恐怖心を感じる方等。車椅子体験を基に『車椅子に乗って初めて分かった。車椅子の人が困っていたら手伝おう』という感想が聞かれました。 施設に到着後、4グループ(特養2・3階 須磨デイ・南町デイ)に分かれて30分の介護体験がスタート。自己紹介をして頂き、利用者も拍手でお出迎え。利用者の中には川崎重工業のOBもおられ、訪問を喜ばれていました。早速、利用者の輪の中へ。レクリエーションでは、ゲーム(物送りゲームやカルタ等)に参加。ゲームも大変盛り上がり、笑い声がフロア中に響いていました。時間はあっという間に過ぎて最後に利用者の皆さんとお別れの挨拶。固い握手をかわして、中には、名残惜しくて手を握ったまま離そうとされない方も。「また来てね。待っているね」「また来るね」と互いに手を振り合っていました。参加者に感想を聞くと、「楽しかった」「もう少し関わりたかった」という声も多く聞かれました。 最近は、祖父母との同居世帯も少なく、高齢者と接点がない人も増えています。しかし、人間誰しもが順番に老いていきます。高齢者を敬う気持ちを育み、不安なく老いていける環境作りが大切だと感じました。あいハート須磨3回連続シリーズテーマ:社会(地域)貢献研修担当主任 岡田 英子企業からの要望に 対応した研修第3回4 2017 年2 月 227 号 愛&ハート