愛&ハート227号

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概要:
 ケアマネジャーの仕事の一つに「サービス担当者会議の開催」という会議があります。ご利用者さん、ご家族さんの意向に基づいた計画書を作成するに当たり、サービスを提供する支援者達(主に介護保険の事業者)が一....

 ケアマネジャーの仕事の一つに「サービス担当者会議の開催」という会議があります。ご利用者さん、ご家族さんの意向に基づいた計画書を作成するに当たり、サービスを提供する支援者達(主に介護保険の事業者)が一堂に会して計画書の内容を検討し、ご利用いただくサービスを決定する会議です。会議という名称がついていますが、実際のところはご利用者さんを中心とした1つのチームがここにあり、専門性を備えたメンバーが支えていることをお解りいただく場とも言えます。 つい最近のサービス担当者会議の時のこと。Aさんの退院・在宅復帰に伴い、退院前カンファレンスで提供された病院からの情報を共有し、退院後の生活を整える目的で開きましたが、ベッドから食卓まで移動する際に何度か転んでおられるという新たな問題についても議論することとなりました。設置してある手すりの調整を行うこと等を話し合いながら、実際に歩く様子を見せていただきました。するとAさんのはいておられたズボンの裾が10㎝程長く、不自由な足で長い裾を踏みながら歩かれていることが分ったのです。お聞きしてみると針仕事をしたいものの中々出来ないとの返答でした。議論の末、ケアプランの内容に加えて、デイサービスにズボンを持参し、スタッフの手を借りながらご自身で裾上げをして頂くということが決まりました。 サービス担当者会議は「その場」で「その時」に、たとえ結論が出なくても十分に話し合うことが大切だと思います。又、そのような一つ一つの会議の積み重ねが、ご利用者さんのより良いお暮しに繋がると考えています。 あいハート離宮前では、開設から「離宮前通信」を毎月発行しております。 きっかけは、毎日のように面会に来られる方であれば入居者の方々の日々の生活を見て頂くことが出来ると思いますが、遠く離れているため、ご入居者さまがどの様に生活されているのか心配されている方々もおられると思いました。また、入居者の方々は日々老いていかれます。 人は、いつかは命が尽きます。あいハート離宮前を終の住処として入居されている方々に介護職として何が出来るのだろうと考慮した結果、生前の記録を形に残すことで、いつまでも色あせないご家族と入居者の思い出の架け橋になるのではないかと連載を思い立ちました。開始当初は記事の内容や編集に悪戦苦闘してお粗末な出来でしたが、今では職員が知恵を絞り充実した内容となっております。毎月のイベントでは入居者の方々からのコメント、写真等が掲載されており離宮前での生活の様子が一目でわかるようになっております。また、職員の取り組みなども掲載しており、あいハート離宮前の魅力を感じて頂けるものと思っております。 これからも職員一同、サービスの向上に取り組んで行きたいと思います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・居宅介護支援事業所ケアマネージャー 菅家 妙子サービス担当者 会議についてあいハート離宮前主任補佐 松池 隆雄絆をつなぐ架け橋に愛&ハート 2017 年2 月 227 号5