愛&ハート230号

愛&ハート230号 page 2/8

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 指導の際には大声で怒鳴ったりせず、子どもに恐怖感を与えない(精神的虐待をしない)ように気を使ってはいますが、こちらも真剣な顔になるので、後から子ども達に「怒ったら怖い」と言われたこともあります。 私....

 指導の際には大声で怒鳴ったりせず、子どもに恐怖感を与えない(精神的虐待をしない)ように気を使ってはいますが、こちらも真剣な顔になるので、後から子ども達に「怒ったら怖い」と言われたこともあります。 私たち児童施設職員は子ども達の親(家族)代わりであっても、親ではありません。あくまで施設職員としての立ち位置で支援を行わなければ、虐待に繋がってしまいます。そこで、愛の家では入職時や新人研修の場で「虐待の定義」や「支援方法について」学ぶ機会を設けています。 また、全体研修会でも虐待防止に関する研修を行っています(今年度は2回実施)。児童部としても、「生活記録」と名前を付けた個人ノートを用意し、その日の出来事や指導内容を記入したり、子ども達の様子や職員の指導内容を記録し、後から振り返られるようにしています。他にも、子ども達から意見・要望を伝える「子ども会議」の場を設け、食事メニューの要望から、施設や職員への不満まで、愛の家支援が虐待にならない為に第1回   私は愛の家に入職して今年で8年目になります。8年も経つと、仕事ではどんどん若い職員が入職し、指導される立場から指導する立場になり、ちやほやされなくなりました。 プライベートでは結婚し、子どもが生まれたことで親として責任のある立場になり、家族の機嫌を取るようになりました。 何はともあれ、環境が変わってきたことで視野が広がり、考え方も入職当時に比べると、深みが出て来たのではないかと考えています。ただ、利用者さんと関わり続けることだけは変わらず、毎日自分なりに試行錯誤しながら支援しています。 様々な事情により入所してきた子ども達の支援をし、笑顔を見ると沢山の元気をもらうことがありますが、やはり楽しい事だけではありません。危険なことや間違ったことを意図的にした時には指導しますので、子ども達からは嫌がられ、時には反発も受けます。思ったことを話してもらっています。 また、個別に話を聴く機会も毎月設定しており、最近の楽しいことや嫌なことを聞き取り、様子の把握に努めています。話を聴く職員は毎月交代し、担当職員以外との会話を楽しみ、特定職員への意見の言いにくさなどを防止しています。意思表示の苦手な子どもには、関り(遊び)の時間として設定し、変わった様子がないか確認しています。 施設職員として、「虐待になることはしていません!」という考え方ではなく、「いつ虐待になってもおかしくない」という考えを持ちながら、チームとして、組織として不適切な支援があれば注意しあえるよう、今後も支援に取り組んでいきたいと考えています。 時折、日差しの入る少し曇りがちでうだる暑さの中、利用者さんの開会宣言で第15回みさき夕涼み会が始まりました。利用者さん達の高揚した笑顔、いつもとは違うワクワク22017 年8月 230 号 愛&ハート愛の家の今年度の取り組みや活動状況について3回にわたりご紹介します。きぼう(児童部)主任末原 幸治工房みさきスタッフ井守 千佳子夕涼み会は大盛況3 回シリーズ掲載虐待防止研修風景新人研修風景