愛&ハート231号

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きぼうスタッフ高松 廉かがやき主任 谷口 誠3 回シリーズ掲載T君の聞き取り記録支援学校最後の運動会第2回ニーズや法に基づいた支援サービスの提案地域移行支援「大きな目標に向かう利用者さんを全力でサポート」....

きぼうスタッフ高松 廉かがやき主任 谷口 誠3 回シリーズ掲載T君の聞き取り記録支援学校最後の運動会第2回ニーズや法に基づいた支援サービスの提案地域移行支援「大きな目標に向かう利用者さんを全力でサポート」  現在、「きぼう(児童部)」では高等部3年生Tさんの地域移行支援に取り組んでいます。 Tさんは2年生の終わり頃から「愛の家で過ごすのは後1年やな?」と言い始め、3年生になってからは、愛の家を卒業した後のことや働く事へのイメージ等、将来についての話を職員や保護者とする機会が増えてきました。 しかし、現場実習へ行く前は、ただただ「卒業したら家へ帰る」といった漠然とした考えで、仕事に関しても興味が薄く「なんでもいいや」と投げやりな部分があり、保護者の方も私達職員も不安に思うところが多くありました。 そんなTさんですが、6月に「鉄工所」、8月には「回転寿司」での現場実習に取り組みました。 鉄工所では暑い中1日中立ちっぱなしという事もあり、仕事の大変さや辛さ、我慢することの大切さを学び、回転寿司では「自分の作った物をお客様が食べるんだ。」という責任感や、人との関わりの大切さ(コミュニケーションやチームワーク等)を学んだようで、本人のなかで仕事へのイメージや自身の将来像を改めて考える良い機会になりました。 他にも、自分の得意不得意に気づく事が出来たそうです。 現場実習を重ねていくことで、仕事への意識だけでなく、親との関わり方にも変化がでてきました。 今までは週末帰宅した際、親にねだってゲームやお菓子をたくさん購入してもらっていましたが、それが徐々に減ってきました。 担当職員は不思議に思い、保護者の方に尋ねてみると、本人から「今月はいらんよ。働いてから自分で欲しい物買う。」と言うようになったそうです。 今まで以上に積極的にお風呂洗いや洗濯物や家のお手伝いをしてくれるようになったとの話もあり、お金の大切さや親を気遣うことが更に出来るようになってきたとのことで、成長を感じておられました。 施設内でも、職員に対しての態度や友達との関係性も良くなった部分が多く見られ、短い現場実習の期間でとても成長したんだなと児童部の職員みんなで成長を喜んでいます。 しかし、まだ目標は達成できていません。 本人には「愛の家を卒業し、自宅に帰り就職する」といった大きな目標があります。 残りの半年、私達も気を抜かず少しでも目標にたどり着きやすいよう、それと同時に学生生活と愛の家での生活の中で、良い思い出も忘れず作っていけるように全力でサポートしていきたいと思います。 みなさんこんにちは。 時が経つのは早いもので、今年も残すところわずかとなりました。あの凄まじい夏の暑さがウソのように、今は朝夕が肌寒く感じられます。 今年は天候に悩まされ、残念なことに10月の運動会は季節外れの台風愛の家最後の夏休みレク2 2017 年11 月 231 号 愛&ハート