愛&ハート233号

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きぼうスタッフ高松 廉3 回シリーズ掲載第3回地域移行支援「1年間の取り組みを振り返って」  「きぼう(児童部)」で取り組んでいる高等部3年生Tさんの地域移行支援について、進展がありましたのでお知らせしま....

きぼうスタッフ高松 廉3 回シリーズ掲載第3回地域移行支援「1年間の取り組みを振り返って」  「きぼう(児童部)」で取り組んでいる高等部3年生Tさんの地域移行支援について、進展がありましたのでお知らせします。 Tさんは「自宅の近くで就職し、家族みんなで暮らす。」といった大きな目標があり、その目標に向けこの一年間、保護者・子ども家庭センター・支援学校の先生・スタッフが一丸となって、Tさんの夢や希望について話し合いを積み重ね、地域移行に向けた支援を行ってきました。 Tさんの頑張りについては前回紹介させていただきましたが、本人のやりたい仕事が見つかり、本人の努力も実り、見事!〝就職内定?を頂くことができました。後は、卒業を待つだけとなり、Tさんは「早く家に帰りたい」という気持ちと、新しい環境での生活が楽しみでワクワクしています。 退所まで1ヶ月を切り、一緒に過ごせる日もあと少しだなあと思うと、担当者としては少し寂しい気持ちもありますが、無事に卒業式を迎えられるよう気を緩めず支援していきたいと思います。 地域移行支援も一段落しましたので、「きぼう」のこの1年間の取り組みについて振り返ってみたいと思います。 「きぼう」では、地域移行や社会生活の為に、様々な取り組みを行ってきました。その1つが、SST(ソーシャルスキルトレーニング)活動です。挨拶の仕方、洗濯の畳み方、他者との適切な関わり方等、児童の発達に適した活動を、支援者をモデルに練習し、身に付くように支援しています。他にルールやマナー、お金の使い方、交通ルールなど、社会に出てから必要不可欠となる事を月に1度勉強し学んでもらっています。Tさんも毎月積極的に参加し、学んでいました。 もう一つは、子ども会議です。この会議では、子ども達の思いや考えを引き出し、意見交換をしてきました。初めの頃は、会議室という特別な場所での活動に緊張したり、恥ずかしい気持ちや自分の考えをどう伝えたら良いのか分からずに戸惑っている様子でしたが、少しずつ恥ずかしさや緊張も無くなり、今では、子ども達自ら、意見や要望を出してくれています。 自分の意見や要望が通らない時には、丁寧に説明し子ども達に理解を促しています。活動を通して、正しい判断力や社会性を身に付け、また、自分の意見を人前で言うことによって意見を伝える大切さというものもわかってくれるようになって、少しずつ自信に繋がっているのではないかと感じています。 将来、愛の家を卒業する子ども達の為に、これからもSST活動、子ども会議など様々な活動を通した支援を行っていきたいと思っています。 子ども達の思いが詰まったより良い施設を目指し、最大限にサポートできる環境を作っていきたいと考えています。愛の家子ども会議の様子洗濯物を畳んでいますTさんは、駅まで歩き電車に乗り、更にバスに乗って通学しています。2 2018 年2 月 233 号 愛&ハート