愛&ハート233号

愛&ハート233号 page 5/8

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?」「普段の行いがいいから(笑)」「そうねぇ(笑)」などと言っているうちに到着。寒さを我慢して手と口を清め、さあ、いよいよお詣りです。 それまでは、冗談を言っておられた方も、真剣な表情で手を合わせます....

?」「普段の行いがいいから(笑)」「そうねぇ(笑)」などと言っているうちに到着。寒さを我慢して手と口を清め、さあ、いよいよお詣りです。 それまでは、冗談を言っておられた方も、真剣な表情で手を合わせます。終わると早速こんな会話も…『あんた、何お願いしたん?』『お願いは、人に言うたらあかんねんで』『え、そうなん?』『言うたら効き目がのうなんねんで』『え??私、いっつも人に言うてたわ?』 神社によっては〝事を成す?に掛けて『座ると願いが叶う』といういわれの大きな〝茄子?の腰掛があったり、赤い前掛けの丑の像が沢山あったりと、個性的です。塔の前・本殿の前・茄子に腰かけて、しばし記念撮影をしたり…御守りを選んで、ご家族用に買われたり…おみくじをひかれる方もいらっしゃいました。 帰りの車内では『いいお詣りやったわ?』『連れて来てくれて、ありがとう。』『また来年も行こね!』と、皆さんなんだかすっきりとした表情で、笑顔がこぼれました。今年一年が皆さんにとって良い年でありますように! あいハート離宮前がオープンしてから今年で5年を迎えることになります。写真などで当時の離宮前の様子や御入居者のお姿、表情を拝見すると、その月日の流れを実感します、様々な出来事を思い出し、感慨深くなります。たった5年かもしれませんが、その間に御入居者の方の中には体を悪くされた方もいらっしゃいます。入居された当初に出来ていたことが、少しずつ難しくなってきたりもします。そんな中であっても御入居者に「世話になりながらでも、ここにいたら安心できる」「安心して暮らせる」と言っていただけたら嬉しく思いますし、日々忘れずにそこを目指していかなければならないと強く思います。 私たちの生活は途切れることがありません。一生続いていきます。それは困難や障害が生じても変わりはありません。介護とはその方を守る事です。人格を守り、尊厳を守り、権利を守り、日常を守り、生活を守り、そして生命を守ることだと思います。 あいハート離宮前では、入居していただいて、その中で日常の生活を送っていただいています。特別な生活ではなく普通の生活です。食事をしてトイレに行き、余暇を楽しみ、疲れたときには一息ついて。 もし御入居者の皆様方が御自身で出来ない事があればお手伝いさせていただきます。そんな毎日を、身構えずに安心して暮らせるようにと、常日頃から意識して務めさせていただいています。 慢心することなく日々のケアを見直していき、新しい職員にも繋いでいきたいと思います。御入居者の生活は続きます。私たちの介護も途切れることなく繋げていかなければなりません。これから先もずっと、10年、15年と、理念を忘れずに支援を続けさせていただきます。あいハート離宮前主任 國松 映二「生活」を支援していく愛&ハート 2018 年2 月 233 号5