愛&ハート238号

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2019年新年のごあいさつ新年あけましておめでとうございます。平素は事業団に対しまして、多大なご支援・ご協力をいただいておりますことに心から御礼申し上げます。一昨年11月、理事長に就任し、2回目の新春を迎....

2019年新年のごあいさつ新年あけましておめでとうございます。平素は事業団に対しまして、多大なご支援・ご協力をいただいておりますことに心から御礼申し上げます。一昨年11月、理事長に就任し、2回目の新春を迎えることになりましたが、昨年は事業団運営の難しさや課題に対しての対策が一筋縄ではないことを経験しました。また、地域、行政、ならびに教育関係等の皆様に支えられての事業団であることも実感しました。先輩から引き継いだ事業団の発展・継承、ならびに福祉サービスの向上に向けて、本年も全力で取り組む所存でございます。よろしくお願い申し上げます。さて、平成30年度の事業計画等における中間決算が確定しましたが、当初の計画どおりに進んでいない状況となっています。その要因は目標稼働率の未達や計画していた愛の家の利用定員増の申請に対する認可の遅れ、その他にも計画通り職員確保が進まないなどの影響によるものです。特に職員確保については、求人広告を出してもあまり反応がなく深刻な状況が続いています。このような状況の中、求人Webサイトへの掲載や京阪神の福祉専門学校等への訪問活動だけではなく、九州地方の高校の先生方との面談会に参加する等、様々な施策でアプローチをしています。また、就職に伴う転居を支援するため、住宅手当に加えて就職支度金貸付制度を新設し、県外からの求人を積極的に進めています。更に一昨年はベトナムにも足を運び、EPA(経済連携協定)による介護福祉士候補者との現地説明会に参加してまいりました。その結果、昨年8月より3名を受け入れることができました。又、同12月には再度現地説明会に参加し引き続き今年の受け入れをめざしています。2020年には約13万人、団塊の世代が後期高齢者に達する2025年には約34万人の介護職員が不足すると言われています。また、現在の介護職員の充足率は全国平均86.2%となっており、人材の確保は非常に困難を極めています。事業団としても、更に採用に向けた施策を強化していきますが、採用につながる情報がありましたら是非とも一報をお願いしたします。事業団の活動は、バックアップしていただいているNTT労組の後援会活動や個人・他団体等からの寄付金等にも支えられています。その期待に応えられますように安定した経営と質の高い介護、支援サービスの提供を維持していきたいと考えております。今以上に収支改善の取り組みも進め、事業団の経営の安定化と発展(自立化)を図り、施設として地域での役割を果たすよう努めてまいります。結びに、情報労連・NTT労組グループ連絡会並びに退職者の会の仲間の皆様には、施設の環境整備や運動会・夏祭り等のイベントに積極的なご参加をいただいており、各施設にとって大きな力になっています。日頃の感謝を申し上げますとともに、引き続きのご支援をお願いしまして年頭の挨拶といたします。理事長嶋本佳和愛の家施設長川口和寛新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は当施設に対しまして、皆様からの温かいご支援とご協力を賜り、無事新春を迎えることができましたことを心より御礼申し上げます。さて、今年で平成が終わります。一つの時代が終わるということは新しい時代がまた始まるということです。新しい時代において我々はどうあるべきかを考え、変化していかなければなりません。平成は戦争のない時代として終ろうとしていますが、多くの災害に見舞われた時代でした。昨年の世相を表す漢字が『災』であったように、記録的な集中豪雨、経験したことのない暴風や大雨を伴う台風等、大きな自然災害が相次ぎ日本列島に甚大な被害をもたらしました。愛の家においても昨年の台風により、作業棟の屋根が損壊し、停電や断水などの被害を受けました。交通機関の乱れにより出勤できない職員の代わりに、夜遅くまで残ってくれた職員もいました。特に夜勤を担当した職員は停電や断水の中、尽力してくれました。東日本大震災後、愛の家でも防災意識の向上を図ってきましたが、今回の件で災害時における対策や準備等が不十分であったことを痛感し、どう対処していくべきかを深く考えさせられました。利用者の方の安全はもちろん、支援する職員の安全も確保できるよう、損壊した作業棟の再築だけではなく、災害が起きた場合の電気・水道・ガスの代替手段の確立等ハード面の強化に加え、人員配置や、職員に正しく情報を伝えるための指示体制の一本化、災害時の対応マニュアル作成など、ソフト面での強化に努めてまいります。さらに地域唯一の障がい者入所施設としては、地域で生活をされている障がい者の方々との関わりも含め考えていかなければなりません。今後、医療機関、社会福祉協議会、ボランティアの方々など様々な関係機関との連携による支援活動についても検討していかなければなりません。世界はかつてないスピードで変化し続けています。その中で“選ばれる法人・施設”を目指し、質の高いサービスの提供を心掛け、職員一同努力してまいりますので、今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。新しい年が活力に溢れ、皆様の笑顔が輝く素晴らしい年となりますよう心からご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。2 2019年1月238号愛&ハート