愛&ハート238号

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明けましておめでとうございます。ご利用者やご家族の皆様、多くボランティアの皆様からの温かいご支援とご協力を賜り、無事新春を迎えることができたことを心より御礼申し上げます。昨年は、私があいハート須磨に着....

明けましておめでとうございます。ご利用者やご家族の皆様、多くボランティアの皆様からの温かいご支援とご協力を賜り、無事新春を迎えることができたことを心より御礼申し上げます。昨年は、私があいハート須磨に着任したときから、気になっていた2つの課題に着手した1年でした。どちらも開設以来24年間継続してきたことで、1つは、特養の利用料金の支払い方法です。これまでは、特養に入居されると入居者名義の預金口座を「ろうきん」でお作りいただき、入出金処理や預金残高の管理は事務職員が行っていました。多くのご家族は利用料金の引落しに備えて定期的に施設まで現金をお持ちいただかなければなりませんでしたが、昨年10月から入居者やご家族が指定された金融機関の口座から自動引落しができるように見直しました。このことによって、サービスの向上はもとより、事務作業の軽減も実現しました。もう1つは、勤怠管理のICT化です。デモを通じて複数の勤怠管理システムを比較、機能面や価格等から導入システムを決定しました。現在、運用ルールの整理に取り組んでおり、新年度からの運用開始を目指しています。勤怠管理システムを導入することで、出退勤時間の管理が実現するとともに給与計算に関連する業務量が大幅に削減できると考えています。ICT化による生産性の向上という面では、介護保険業務支援システムの更改にも取り組みました。約2カ月間の操作研修を経て10月から運用を開始しましたが、旧システムと比較して操作性が優れているため、請求に関する業務量が軽減するなど既に効果が表れています。今後は、システムの習熟度を深めて利用範囲を拡大することで、更なる生産性の向上を図りたいと考えています。今年は、生産性の向上に加え、停滞している新規事業についての対応を進めていきたいと考えています。新規事業に関しては、1地域ニーズ、2開業期間、3既存リソースの利活用、4複合効果などの観点から、「特養の増床」を検討しています。業務改善と新たな取り組みによって、安定的な事業の継続を目指したいと思っていますので、本年も変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。皆様にとって、幸多き一年となりますよう、心からお祈り申し上げ年頭のご挨拶といたします。あいハート須磨施設長森本光弘あいハート離宮前施設長古崎徹新年あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。また、あいハート離宮前は開設6年目を迎えましたが、ご入居者様の平均年齢は89.2歳で入居期間が5年を超えたご入居者様が約6割おられるなど、ご長寿でお元気な皆様とともに全館満室という盛況のうちに新年の佳節を迎えさせていただくことが出来ました。特にこの入居期間については、平成26年に全国有料老人ホーム協会が公表した介護付きホームの平均入居期間(5年超=18.4%)を大幅に上回る状況にありますが、我々のケアがその一助になっているのであれば大変喜ばしいことですし、スタッフとともにこれを誇りとして、この先もより質の高いケアを目指して励んで参りたいと考えています。さて、いよいよ消費税が10%に引き上げられる年を迎えました。政府はこの増税により少子化対策や社会保障の充実を公約していますが、これに匹敵する規模の予算が社会保障とは関係のないポイント還元や公共事業などの景気対策に回るという報道もありいささか不安と疑問を感じています。国は、2025年には介護職員が34万人不足すると予測しています。2015年の介護職従事者数が183万人ですから絶望的な規模で不足が生じるのですが、政府はこの少子高齢化に端を発する高齢者介護をはじめ労働力の不足という一朝一夕には解決しえない問題を入管法の改正で凌ごうと強行採決までしました。しかしながら私は国家資格の取得など厳しい要件を課す在留資格「介護」が伸び悩む中で、永住を前提としない特定技能1号というこの制度が本当に成果を上げるのか甚だ疑問に思っています。消費増税は国民に多大な負担を強いるものですから、政府には少子化対策や介護事業が魅力的な産業として成長できるような政策を期待します。又、介護事業に係る雇用と消費による経済への総波及効果は公共事業を上回るという研究もある訳ですから、目先の景気対策に惑わされずに介護保険制度の充実こそ更に推し進めてもらいたいと期待しています。このように私たちを取り巻く環境は厳しさを増しておりますが、全職員の精励と英知を結集して一層の努力をしてまいりますので、何卒ご指導とご鞭撻をお願い申し上げます。年頭にあたり、皆様方のますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げまして、新年のご挨拶といたします。社会保障の充実による課題解決愛&ハート2019年1月238号3