愛&ハート239号

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 2018年度の介護報酬の改定により「身体拘束廃止未実施減算」が見直されました。身体拘束廃止未実施減算に対応するために①やむを得ず身体拘束を行う場合には、その態様・時間、その際の入居者の状態や理由を記録す....

 2018年度の介護報酬の改定により「身体拘束廃止未実施減算」が見直されました。身体拘束廃止未実施減算に対応するために①やむを得ず身体拘束を行う場合には、その態様・時間、その際の入居者の状態や理由を記録する。②身体拘束対策委員会を3ヵ月に1回以上実施し、結果の周知徹底を図る。③身体拘束等の適正化のための指針を整備する。④介護職員等に、身体拘束適正化のための研修を定期的に実施する。この4つを実施しなければならないと定められました。 あいハート須磨特養では昨年度より、「身体拘束適正化のための指針」を作成し、3ヵ月に1回主任・主任補佐ミーティングにおいて身体拘束適正化委員会を開催しております。また、現場の職員全員対象で高齢者虐待防止の研修と合わせて年2回の研修を実施しました。 この度1月に「スピーチロック」の研修を行いました。身体拘束に比べてなじみの薄い「スピーチロック」ですが、言葉による抑制のことです。普段何気なく使っている言葉で相手に苦痛を与えたり、拘束をしたりする事を指しています。 具体的には「ちょっと待って」「じっとしてて」「動かないで」のような相手の行動を制限する言葉がそれにあたります。スピーチロックは主に認知症高齢者に対して、つい言ってしまいがちな言葉かけです。こちらが意図しない行為や予測出来ない行動をされた時に「そんな事しないで」とか「どうしてそんな事するの」と言ってしまうことがあります。 認知症高齢者にとってはそれぞれ意味のある行動であり、理由もあるはずです。その理由を探ることは簡単ではないですがスピーチロックを使うことで、行動を制限してしまいひきこもりや意欲低下、さらに認知症の進行を招く恐れがあります。そのようなスピーチロックを言わないようにする対策の一つとして、まず最初に「どうしましたか?」と確認することで言葉かけの内容が柔らかくなることがあります。今回の研修会では接遇の面からも入居者・利用者を一人一人の人間として尊重する気持ちを忘れずに対応出る人間力が必要とされることを学びました。  余寒厳しき折ではございますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 南町では仕事始めの1月4日から1週間、恒例の初詣に行ってまいりました。行先は主にご利用者のご希望で決めました。今年は長田神社が一番多く、二番目は綱敷天満宮(天神さん)でした。 お手洗いを済ませ、あたたかい上着を着込んで車に乗り込みます。『今日はどこにお参りしたいですか?』と、この時点で聞くこともあります。さあ、いよいよ出発です。『皆さん乗られました?乗ってない人返事して下さ?い』『おらんかったら返事出来へんわ!』冗談とおしゃべりに花を咲かせているうちに神社に到着。 まずは寒さを我慢しながら手と口を清め、お賽銭を用意…『あ、私お財布持って来てないわ!』『○○財閥が貸し出しま?す。はい5円玉!』『お賽銭は自分のやないとあかんねんで』『だから貸したげんねん。返してや?利子高いで?♪』…本宮へ向かう僅かな間もにぎやかです。 さあいよいよお詣り、皆さん真剣に願い事を…『「あいハートのみんなが今年も元気で過ごせますように」ってお願いしといたで』と教えて下さる方も。『そうそう!元気が一番!』、『この歳になったらホンマそうやなぁ。』またにあいハート南町 千谷 弘一初詣に行ってきましたあいハート須磨・離宮前特養部門長 原田 浩樹スピーチロックについて4 2019 年2 月 239 号 愛&ハート