愛&ハート243号

愛&ハート243号 page 4/8

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あいハート須磨特養では、安心で信頼されるサービスの提供ができるように、サービス向上の取り組みを行っております。平成29年から中期計画として始まった「個別排泄ケアの確立」と「口腔環境の改善と常食化の推進....

あいハート須磨特養では、安心で信頼されるサービスの提供ができるように、サービス向上の取り組みを行っております。平成29年から中期計画として始まった「個別排泄ケアの確立」と「口腔環境の改善と常食化の推進」をテーマに取り組んだプロジェクトチームがそれぞれ3年間の活動のまとめに入っています。平成29年に発足したプロジェクトチームですが、特徴としては、プロジェクトの参加を決して強制ではなく興味・関心を持ったメンバーが自主的に参加するようにしたことです。「課題を解決するために何かしたい」、「自分の思っていることを発信したい」、「現状を変えていきたい」等々、理想を掲げながら毎月話し合い、取り組みを行ってきました。約3年間のプロジェクト活動のまとめをしている中で、「前はこんなことやってたな」とか、「これはうまくいったよな」と、今までやってきたことを振り返ることが出来ています。しかし、取り組みが全てうまくいった訳ではありません。今では当たり前にやっていることでも、やり始めた時は様々な弊害もありました。また、メンバー同士でも意見の食い違いがあり上手く進まなかったり、「出来ない」「無理」と消極的になることもありました。新しいことをする時にはどうしてもうまくいかないことがたくさんあります。「どうやったらうまくいくかな?」を繰り返し検討しながら、小さな成果を実感することで少しずつ前に進むことが出来ました。私はプロジェクトチームが発足した当初、3年後にあいハート須磨がどんな風に変わっているかな?と想像したことがありました。プロジェクトチームで取り組んできたことで改善されたことや成果が出た事例もありましたが、それよりも、目標を達成するためにメンバーの中に仲間意識が芽生え、互いに共感し合い、同じ方向に向かって取り組んできたことが何よりの財産なのではないかと感じました。プロジェクトチームが目標達成に向けてまさに「ONETEAM」のように成長したことが変わったことではないかなと思っています。私は高齢者にケアを提供する立場で、もうすぐ52歳になる男性です。今の私は誰からも支援を受けずに食事・入浴・排泄をすることができ、日々支障なく生活できています。しかし、この先、例えば30年後(82歳)になったときの私はどうなっているのでしょうか。誰からも支援を受けずに生活できているのでしょうか。「自立支援」という言葉をよく耳にすることも多いかと思います。「自立支援」は、もともと介護保険制度の基本的な考え方です。介護保険のサービスは、単に高齢者の身の回りのお世話をするだけではなく、高齢者の自立を支援していくために提供するものとされています。では、「自立」とはなんでしょうか。世間の親御さんが子供に対してよく言われている、「早く自立しなさい」「自立して一人で生活しなさい」と、高齢者の「自立」が同じでないということは、想像できると思います。では、高齢者に対する「自立支援」とはなんでしょうか。介護保険制度では、「要介護状態になった者が〝その有する能力に応じ自立した日常生あいハート須磨短期入所部門長宇根知英ご利用者の自立を支える(自立支援)特養部門長原田浩樹『ONETEAM』4 2019年11月243号愛&ハート